フランス肥後守とも呼ばれる折りたたみ式ナイフのヨーロッパ代表のオピネルだが、木製のハンドル、ブレードロックの装備など違いも多い。中でも決定的な違いは大きさの種類の豊富さだろう。これが初めての購入者を迷わせるのだが、ここでは大型のNo12にしておくべきであると断言する。
なぜNo12を選ぶのか
オピネルはフランス生まれのナイフメーカーの名前だが、基幹商品であるナイフには大きさによってナンバーが振られている。数字が小さいものはサイズが小さく、数字が大きくなるに従ってナイフも大型化していく。
No12は日本で売られているものでは最大クラスである。といってもブレード長は12cm112gなので馬鹿でかいサイズではない。
初めてオピネルの購入を考えた時No12は他のサイズと並べると巨大に見えるため敬遠されがちだが、単体で見るとそんなに大きいわけではない。
またちょくちょく聞く話だが、ちょうどいい大きさを買ったつもりが使いにくかったり、物足りなかったりした結果沼にはまってしまい、何本も購入してしまう。
そんな沼に絶対にハマらない方法は最初に大きいものをドーンと買っておくということだ。
一番大きなものを揃えた後に気に入ったサイズのものをひとつ買い足せば、よほどのコレクターでない限りオピネル集めは完結するといっていい。
実際使ってみてもNo12が最も使いやすい。“大は小を兼ねる”というが、これほどこの言葉が合うものもなかなかないほどに使い勝手がいい。
最後にブレードロックについて。No12だけでなく中型以上のサイズにはブレードロックが付いている。とてもシンプルな仕組みだが、しっかりしており、また畳んだ時は刃が不用意に開かないように留める役割も果たすので、この点だけとってみてもオピネルは大型サイズの購入をお勧めしたい。