路面凍結時に感じる刀禅歩法の良さ

 大雪から1日が経ち、日当たりの良いところはすでに雪が溶けきっていますが、当同好会がある神楽坂の裏路地は日陰が多く、凍結している路面がいたるところにあります。

 このような路地を歩く時に刀禅の歩法の良さを感じます。通常の歩法は地面を蹴り、崩れを利用して体重移動を行い足を前に出して支える動きを連続します。そのため凍結した路面では滑りやすくなってしまいます。したがって通常の歩き方は路面の状態にとても影響を受けやすい歩き方と言えます。

 刀禅の歩法は地面への圧着を重視した後ろ足の踵重心で立ち、地面を蹴らずに垂直性を保ったまま足を運ぶため、路面の状態に影響を受けにくい動きとなります。そのため凍った路面でも滑らずにあることができます(とはいうものの未だ未熟のため油断すると滑ってしまいますが)。

 昨日の夜の稽古場に向かう途中、あえて凍った路面を歩きながら、刀禅の身法と歩法の理を味わいました。

 

 

※刀禅神楽坂稽古会ブログから転載しました。

2018年1月23日稽古日誌 - 刀禅神楽坂稽古会ブログ