初めてのツールナイフはとりあえずスーパーティンカーを選ぼう

　職場でよく使っているからか、最近ツールナイフについていろいろ聞かれることがある。

　その質問の８割くらいが「どれを買ったらいいの？」である。趣味の所有ならいきなりスイスチャンプでもいいと思うが、実際使うとなるとごちゃごちゃしすぎだし、何と言っても分厚すぎて使いにくい。ツールナイフを選ぶ上で厚みは大きな問題だ。

　ここで絶対に覚えておいて欲しいことはツールナイフは"一つ機能が加わるたびに厚くなる"ということだ（たまに厚くならないこともあるけどね…）。

　したがって、なんでもかんでも付いているよりも必要最低限のものを選ぶことがベターとなる。そうなってくるとあの冒険野郎マクガイバーも使っていたティンカーシリーズを強く推したい。

　さて、ティンカーを検索すると以下の４種類が出てくるはずだ。

　大まかな構成はティンカースモールがベースで、それに機能が足されている感じだ。かつてはティンカースモールこそティンカーと呼ばれ、現ティンカーはスタンダードスパルタン、スーパーやデラックスはトラベラーと呼ばれていた。

シンプルなスモールに対してスーパーは以下の構成になる。

・大刃

・小刃

・缶切り（小マイナスドライバー）

・栓抜き（大マイナスドライバー）

・ハサミ

・錐（兼縫い針）

・プラスドライバー

・マルチフック

　大きな特徴はハサミがついている点だ。このハサミが非常に使いやすく、切り心地も抜群。最初の一本としてはティンカーではなくスーパーティンカーを推すのはこのハサミがついたモデルを選んでほしいからだ。

　さてティンカー３種からどれを選ぶかということだが…ペンチはあまり使わない上に厚みを増すだけなのでデラックスはあまりオススメしない（が、筆者は内装工事を手伝った際にデラックスのペンチが大活躍したので不要とは言い切れない）。

　そんなわけで初めてのツールナイフはスーパーティンカーを選ぼう。１本目に手堅いヤツを入手しておけば、２本目からは実用性無視で趣味に走れるしね。

　あと、ヴィクトリノックスにはティンカーfor kidsなるものも存在する。

　子供用に大刃の先が丸められているので、初めてのナイフとしておすすめの一本だ。

　冒険野郎マクガイバーに憧れているならば、彼が使ったとされるティンカースモールをおすすめしたい。